2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧
徐々に沸き立つ湯の火加減を 少しずつ少しずつ調整して その人にあった温度で保てれば 良い味は続くのだろうと思うのです。 音楽が巡り合わせてくれるご縁に感謝して また新しく謳歌する日々に繋がることを 願っていくばかりです。
片翼失った鳥のよう
全身で浴びる音の振動は やはり素晴らしく そこに初期衝動も加われば それは希死念慮すらも叶えてしまうのです。 一匹の動物のようなバンドのぶつかり合う音は 凝り固まった身体の血液を 音楽で循環させてくれるのでした。 折坂悠太は階段のかなり上にいる。
疲れ切た体で通り過ぎる懐かしい景色は 瞬く間に季節を通り過ぎてしまったことを 自覚させてくれるには十分すぎるほどで 帰る海を間違えた魚の気持ちになるのです。
弱った虫をそのまま見過ごして 静かに距離を取ってしまったのです。 それが仇となって少しずつ 筋肉痛のような痛みが頭と心に響くのです。
何も手に追えません。 絞り出しても絞り出しても 何も絞り出ません。
秋の気まぐれが風に乗せて 後ろを振り向くなと囁いてきます。 どうしても秋の匂いや気配が 僕を振り替えさせようと あの手この手で邪魔をしてくるのですが この誘惑に勝たなければ 新しいものは何もかも 手に入らない気がしているのです。
悪い夢を見てるのは浅い眠りのせいで 鬱蒼とした暗闇の中 方角を見極めている 何もぶつからないのは 明確じゃないから 今日も一人 霧の中を一人歩いてる
枯れ始めた木や花々に必要なのは 水だけではなくてそれ自体を 美しくする時間なのです。 切実に余裕が欲しいのです。
1本の太い線に沿って 形は違えど同じ速さで 息を揃えて進む演奏は 100年先も丈夫な木を 一から育てているようで それだけだと飽きてしまうことも 仄かに悟っていたから 今が最高だと言ってる気がしたのです。 どれだけ音楽と向き合えているかは その音から伝…
海面に漂う情報を いくら素手で触れようとも 海面とは離れていて 上手く飲み込めません。 台風の時期が過ぎれば この波も落ち着いて 静かに正確に海面だけでも 覗き込めますように。
どことなく落ち着かないのは いつ降るかわからない雨に 気を取られているからで そんなことさえ気にしなければ いつものように簡単に 感性の充電はできるのです。 ただ雨が降り止むまでは 雷みたいにわかりやすい刺激がないと 僕の針は左右に振れそうにあり…
不慣れなことを理由にして 怠惰な時間を過ごしてしまうのは ただの後退と離反の始まりで ただ失うだけなのです。 また息を切らすように 走らなければ 失った分得ることもなければ 自分の思う自分らしさも 思い出せなくなりそうで それが怖いのです。
今はただ単純に変わろうとしているけど このまま簡単に変わってしまっても 以前の感覚は事実として 残せているのだろうか。 もしもその事実すら無くなってしまうなら 役目を終えてしまった蝉と同じだ。
久しぶりに目にする雑踏の中に あの日の君がいるんじゃないかと 無駄な期待をしてしまうその光景に 僕はまたまた東京を思い出してしまうのです。 どこかで君とすれ違ったら 僕は素直じゃないから そんな簡単に声なんてかけられないけど またあの日のことを思…
隣町とも言えない距離を移動して 見慣れない夜の街並みを見て それを東京と呼びたくなります。 今まで歩いて通らなかった道を歩き 想像の及ばない生活を垣間見て 僕はそれをもっとリアルに書き残したいと 純粋に思うのです。