2020-07-19 センチメンタル夏 夏のセンチメンタルが火をつけて 感傷さのままに自転車で 日のついた花火の如く駆け走るのです。 妙なベンチでベタつくカップルに 河原で青春ごっこをする若者たち その中に僕の気持ちに勝る者は 誰一人いないのです。 こうしてセンチメンタルに駆られたのは まだ何かあると思ったからで、 何もない先に何かあると 信じきれなくなったら 自分が自分ではなくなってしまうのです。