光を失った虫

光を失った虫のように彷徨い続け

自分の中のバランスがなくなり、

それでも保とうとする僕の心は

コップの淵から淵すれすれに揺れる水のよう。

この水が体の隅々まで伝っていく感覚に

眩暈と酔いを伴いながら

それでもふらついた足で全力疾走するのだろうと思います。