比べる

気づかない間に誰かとどんぐりの背比べをすることで

何かの尺度を測ろうとしていた僕は

自分に自信がなくてただ臆病だったのです。

それでも普通や幸せの正体を突き詰めようとすると

何かと比べてしまわなくてはいけなくて

走ることに変わりはないのに見比べてしまう車のように

僕らも窓からの風景を見るように

お互いを見ているのだと思ったのでした。