書を

今日見た本棚に並んだ本と今日の空が

一本の糸か何かで繋がったままであるなら

糸が切れてしまう前に

その本棚から一冊でも抜き取って

一文字ずつ丁寧に読み上げたい。

遠くに行ってしまうようで

誰かの手に渡っていくこの事実は

どこか西の空を思わせるのです。